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高森明勅
2020.7.7 06:00政治

熱中症に気を付けよう!

平成30年の熱中症による死者の数は1581名もいた。
僅か一夏でこれだけの死者。
回の新型コロナウイルス関係の現在までの死者数
(7月4日の時点で976名)の1.5倍以上だ。 

勿論、毎年こんなに死者が出ている訳ではない。それでも同22年などは1731名という多さ。同年以降、人数が確定している30年までの平均の死者数を見ると約980名。これまでの新型コロナ関係の死者数とほぼ同じくらいだ。
決して侮れない。
特に、暑い最中にマスクを着けていたりすると、熱中症に罹(かか)る危険性はより高まるだろう。熱中症による死者はやはり高齢者が多い。
先日、私の地元で暑い日射しの中、黙々と1人で畠(はたけ)
仕事に勤(いそ)しむ高齢のご婦人を、遠くに見かけた。周囲の何十メールかには人っこ一人いないのに、律儀に顔を半分ほど隠す大きなマスクを着けておられた。かえって危険なのではあるまいか。新型コロナ“恐怖症”の余り、熱中症や脱水症状など例年なら当然、警戒しているはずの病気や症状への対応が、疎かになったり、その危険性を見落としたりしないように、気を付けたい。マスクそれ自体の“リスク”にも自覚的でいたい。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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